現在のHPでは大牟田市役所から市民への情報提供のみが可能ですが、さらに市民からの情報を受け取る仕組みをHPに追加します。これで集まった情報を【提案2】の地図(リアルタイムハザードマップ)に反映させれば、より広範囲の被害状況をいち早く把握することが可能になります。
スマホを活用すれば比較的かんたんに情報を受け取れます
スマホを活用すれば写真による情報提供で、比較的簡単に市内各地の状況を知ることは可能です。ただし、提供された情報の真偽がわからないので、市役所側で公開するか判定する手順は必要です。これについては、写真の活用と事前準備でクリアできる部分も大きいのではないかと思います。(水位計の設置や位置の番号振りなど)
成功のカギはどれだけ情報提供があるか
筆者が雨の市内を移動する際に、多くの方がスマホで写真や動画を撮影されているのを見ましたし、LINEでも多数の写真が投稿されていました。これらから、写真を撮る行為自体にはそう問題はないと思います。災害の大きさにもよりますが。しかし、問題は「その写真の提供」です。スマホで撮影した写真を「わざわざ提供してもらう」行為には心理的ハードルが影響してくると思われます。
そこで、災害総合ページに「すぐに使える・直感で使える情報提供ツール」を付けることで、行動のハードルを下げるなどの対策が必要です。
また、スマホのGPSを連動すれば位置情報の取得も簡単ですが、GPSの利用が情報提供の心理的ハードルになる可能性もあります。そのため市内の主要な場所に番号を掲示しておき、番号を含めた写真を提供してもらい位置を判定するなどの対策も考えられます。
市民からの情報提供がうまくいけば、SNSを含めた個人間でやりとりするよりも、広くかつ信頼できる状況把握が可能になります。緊急性の高い災害時において、これは市役所と市民の双方に有意義だと思うのです。