大牟田市がリアルタイムの防災マップを作ってくれた
当サイトでは大牟田市の災害マップとして、リアルタイムハザードマップという提案を2020年7月25日に投稿していました。
[nlink url=”https://cicoffice.net/suggest-omuta04/”]
最近気づいたのですが、同じような目的のマップがいつの間にか具現化されていました。いつ公開が始まったのか分かりませんが、私と同じような事を考えている職員の方がいらっしゃったのが嬉しいですし、しかも実行されている事に一市民として感謝です。
「視覚的に確認できるリアルタイムのハザードマップの公開」は、大牟田市の防災や災害対策のひとつとして実用的で素晴らしい功績だと思います。市の職員の方々、ありがとうございます。
●災害箇所や避難所の場所がgooglemap上で確認できる。
●避難所の状況(情報)を確認できる。
せっかく良いものを作って頂いたので、より多くの方に使ってもらえるといいなと思います。そのためには、とにかく【使いやすい】ことがとても大事だと常々思っております。使いにくいツールはびっくりするくらい使われないので…※経験談
そこで、大牟田市リアルタイム防災情報の今後の発展を願って、【使いやすい】をキーワードに勝手ながらお願いをまとめてみました。
大牟田市リアルタイム防災情報へ届いて欲しい:一市民からのお願い
スマホ向けの画面(デザイン)があると使いやすい
操作説明書によると、PCでの閲覧が前提になっています。そのためスマホで見ると表示が小さくて、とても見づらいです。スマホでサクサク直感的に使える画面(デザイン)があると、もっと使いやすいと思います。
市民の多くは、PCではなくスマホでの利用が想定されます。また、災害時かつリアルタイムでの閲覧の場合、スマホ閲覧の比率はさらに多くなるでしょう。一般的なデバイス比率から考えてもスマホ向けのデザインは必要だと思うのです。
総務省によると、2018年の時点で10代~40代では80%以上がスマホでwebを見ています。
閲覧デバイスの比率は今後の実績を見ていけば、一般論ではなく実際の数字が分かります。そこからの対応も可能ではあります。でも、せっかくリアルタイムで閲覧できるメリットを考えると、スマホ向けの画面でデザインした方が使いやすいし、開発の工数も押さえられるのではないかと。
ちなみにスマホ向けなら、左のメニューは上下に分けた方が、表示面積を確保できます。
現地と避難所の経路を表示する機能があると使いやすい
せっかく「スマホ+マップ」という組み合わせが可能で、避難所の場所もマップ上に表示されるので、現在地から避難所までの経路を表示する機能があるとより使いやすいと思います。
実際に災害が起きた時に、自分がどこにいるか予測できません。ですからどの地点からでも家や避難所までの経路が表示されると、通行止めや災害箇所を考慮しながら避難に関する判断がしやすくなります。
市民からの情報提供を受け付ける機能があると使いやすい
2020年の豪雨時には、個人的なネットワークの中でしか情報を共有できませんでした。当たり前ですが。
各ネットワーク内では写真付きの被害状況の報告が多数掲載されており、私は当時、これらの情報を基に家に帰る判断をしました。
もし、一般市民どうしでやり取りしている災害情報を、市全体で共有できたら?広範囲かつリアルタイムな災害情報の共有が可能となります。
データの信憑性や表現の方法は、公開前に市側で吟味することで担保できます。届いた写真を職員が判断すれば良いのですから。事前に交差点など主要箇所の柱や壁に可能な限り、海抜か地面から何cmなどのラインを表示しておけば、写真を見ただけで、水没状況も確認できます。
また市民からの情報提供は、災害情報だけでなく救助要請にも使えます。現状を写真で報告すれば良いのです。簡単な事案ならリアルタイムハザードマップで公開すれば、近くの市民が助けることもできるかもしれません。一般市民の救助範囲を超える事案は非公開とすればよいでしょう。
これらの情報を、一般への非公開の分も含めて警察や消防と共有すれば、救助の緊急性や優先順位の判断材料になるかもしれません。現地への移動経路の選定にも役立つ可能性もあります。
もっと拡散して広く認知してもらうために
ここまで、一市民として好き勝手にお願いをしてきましたが、これには大牟田市リアルタイム防災情報をより多くの人に使ってもらいたいという想いが根底にあります。この投稿はそのためのものです。
今後は小学校や中学校で使い方の指導をするのも一つのアイデアだと思います。即効性はありませんが、コツコツと続けていけば、災害時に大牟田市リアルタイム防災情報が最初に頭に浮かぶ人も増えていくはずです。もう少し詳しい提案を下に投稿しています。
大牟田市リアルタイム防災情報が今後、もっともっと多くの市民に認識され、いざという時に活用されるシステムになることを切に願っています。